デイケアブログ

僕らの仕事

先日、事務所近くの某銀行に行った際、行員さんに

「認知症の方ですか??」

と話しかけられました。

 

「ん??」と思いつつ、行員さんの目線が自分のネームホルダーにある事に気付きちょっと納得。
『オレンジリング』を見て話しかけてくれてました。
『オレンジリング』とは認知症サポーターの証みたいなもので、簡単な講義を受講する事でもらえます。

 

少し話をきくと、行員さんも同じ『オレンジリング』を持っているそうです。
でも、この『オレンジリング』を身につけて、
認知症ケアを知っている人だと思われてケアを頼まれちゃったらどうしよう・・・
そんな気持ちがあって身につけることが出来なかったとのこと。

ちょっとその気持ちわかるかも。
僕は逆にそんな簡単な講義を受けるだけで認知症を理解したなんて思う事に抵抗があって
『オレンジリング』の活動に非協力的だったので。

でも今は結構この活動を前向きに応援しています。
認知症という病気の症状や対応を詳しく理解してケアが出来なくても、
認知症という病気をなんとなく知っている、気にかけてます。
そんな意思表示だけでも繋がる事が大切なんだろうなと思うようになりました。

 

今、元町グループホームを中心にいろんな認知症をサポートする取り組みに参加しています。
「認知症になってしまったから・・・」とネガティブに考えていくのではなく、
「認知症になっても・・・」とポジティブな言葉が続くためには少しずつでもいいから、
地域の方々が「認知症になっても・・・」と理解し、受け入れてくれることが大切なんだと思います。

地域の企業さんや商店街、学校や地元の青年団の皆さんなど
その地域で生活する多くの方が認知症に興味を持ってくれたらなぁと思っています。

この『オレンジリング』を持つ方は現在8,829,946名(平成29年3月末日現在)います。
興味のある方はぜひぜひ相談ください。

あと最後に「認知症の方ですか??」ではなく
「認知症サポーターの方ですか??」と言ってもらえると嬉しいなと思いましたが、
僕の個人的な感情の話なので、そっとしておいてください。