ボランティアの方が準備しておられる時、遠くから じ―っと眺められていました。
先輩職員が近づき「Kさん、特等席で見ましょ!!」と声を掛けました。
Kさんは、満面の笑みでご自分が一番見やすい場所へと行かれました。
なぜ、Kさんがこんなにも興味を持ったかというと・・・
今回のボランティアは「バント生演奏」だったから。
Kさんはずっとバンド演奏が大好きだったのです。
横にいた私はKさんがバンド演奏が好きなことを知りませんでした。
そして気付いてあげれませんでした。
Kさんは、病気の後遺症でこちら側の話す事は理解されますが、
自ら発声して言葉で伝える事はできません。
バンドの準備をしている時に「じぃー」っと観ていたのもバンドが好きだから。
でも言葉で自分の意思を伝えることがなかなか出来なくて。
今までのKさんとの「繋がり」で先輩職員は「バンド演奏が好きなこと」に
言葉がなくても気が付き、そっとKさんに特等席を用意したんです。
多くのご利用者様が通って下さる「滝町デイケア」。
「職員1 対 ご利用者様 多数」の対応ではなく、
「職員1 対 ご利用者様1」の対応の大切さを改めて感じました。
これからもご利用者様と共通の時間を過ごし、理解しあえる間柄を気づいていきたいと思いました。
日々精進していきます!!