普段はカラオケに参加されないK様
この日は車椅子をこいで自らカラオケコーナーにいらっしゃいました。
「Kさん、いらっしゃい」とカラオケの常連S様が招き入れて下さり、K様も自然にカラオケの輪に入られました。
K様は脳梗塞後遺症でなかなか上手く言葉が出てこない為、デイケアでは言語聴覚士のリハビリスタッフにより「声を出すトレーニング」を受けています。
K様は「声を出すこと」に苦戦しながらも、日々頑張っておられる様子をスタッフは応援しています。
そんなK様が・・・
他の利用者様が歌っている時のことです。
S様がK様の肩をポンポンとたたいてリズムを取って下さいました。
K様は他の方の歌声に合わせて一語一語はっきりと口ずさまれ歌っているのです!!
「Kさん、歌えるじゃ~ん!」
S様はK様の手を握られ、お二人ともとっても嬉しそうな表情でした。
歌う喜び、聞く喜びが一体となって、あたたかい雰囲気ただようカラオケタイムとなりました。
利用者様の楽しみになれば、とカラオケの時間を設けていますが「カラオケだってリハビリなんだ」とあらためて感じた瞬間でした。