最近、理事長雑感を書く時間がなくなってしまいました。これは毎月の部長会の資料の作成、目安箱への回答などのために時間を割かれたことと、雑感に書きたい内容を「部長会への資料の冒頭」に書いているためです。
そこで、本年3月からの部長会の資料の冒頭部分をまとめてご紹介させていただき、雑感の代わりにしたいと思います。
これまでの資料の冒頭に述べたことは、恥ずかしながら「挨拶をしてください」「稼働をあげてください」しか言っていないみたいな印象です。
大事なことは繰り返して述べられるべきであるという立場から、ご容赦ください。これからも同じことを言い続けるだろうと思います。
有名で有能な再建屋の方が「再建に向けてどうしようもない組織が一つあります。それは目標がない組織です」と言っています。
我々には「医療 介護 日本一への挑戦,ご家族のための医療 介護を」という大きな目標があります。
また、「どんな結果も全てはあなたが選んだ結果であるが、それがどうであれ自分で選んだ道でしか幸せになれない」とも言われます。一人一人の行動に責任を持って生きましょう。
■平成28年3月
目安箱の匿名性は確実に確保されておりますので,安心してご投稿ください.ご意見をいただきありがとうございます.
将来の豊岡会の在り方についての参考にさせていただいております.
はじめに,いつものように当方よりお願いをいたします.
当法人の目標は「医療 介護 日本一への挑戦,ご家族のための医療 介護を」であります.とにかく日本一を目指しています.これを達成するために「誰に対しても優しく」を実践してください.
「あの法人の優しさは尋常ではない」と言われるように目指して下さい.
今でも当法人の方々は優しいという評価をいただいていますが,一部のトラブルが全てを失うことになっています.もっともっと優しさを徹底してください.
さらには,優しさの第一歩が「挨拶」であります.きちっとした挨拶には自ずと優しさが伴ってきます.もっと気軽に挨拶を交わすようにしてください.
最近号のプレジデントに三越伊勢丹HD社長の大西洋さんの言葉が出ており,「やる気が沸々とわいてくる挨拶の精神」を述べています.
それのよると「挨拶」という言葉はもともと禅語から出ていて,「挨」も「拶」も「押し合う」という意味だそうです.禅問答を繰り返すなかで相手の悟りの境 地や心の成熟度を測っていくというまさにコミュニケーションそのものだそうです.その他いろいろなことが書かれていますが,結論的にまとめると職場の環境作りには「挨拶」が欠かせないものなのだそうです.
私も,職場の優しさは挨拶に始って挨拶に終わると思っています.
よろしくお願いいたします.
■平成28年4月
いつも目安箱にご意見をいただき、豊岡会の将来像を描くための参考意見としています.
以下,いつものようにお願いです.
当法人の目標は「医療 介護 日本一への挑戦,ご家族のための医療 介護を」であります.その第一歩が「優しさ」であり,そのためには「挨拶」が必要であります.きちっとした挨拶には自ずと優しさが伴ってきます.もっともっと気軽に挨拶を交わすようにお願い申し上げます.
ヒトが物を購入するのに最近のヒト達は,「価格で購入」ではなく「満足度で購入」 となっています.皆様ご自身のことを振り返ってみても,両者とも重要ですがちょっと高くても満足のいく方を購入されているのではないでしょうか.少なくとも満足の出来ない物は購入しません.
当法人を選んで頂く基準は,各施設が優しさにあふれているか,満足できるものかどうかであろうと思います.
ちょっと少々青臭い話をさせていただきますと,
我々は常に改革を目指しています.以前も書きましたが伝統は革新とともにあり ,実際に帝国ホテルは常に変革を目指しているとのことです.我々の法人は帝国ホテルに比べるべくもありませんが,「今までこうやってきた」「皆がこうしている」は言わないようにしましょう.
常に改革や改善が必要です.この目的のためご家族への皆様への聞き取りを十分に行なう予定であります.私が入職する前からおこなわれていたのかもしれませんが,現場の問題点改善のために活かしているようには見受けられませんでした.
■平成28年5月
平成27年度の決算報告をいたします。皆様の努力と構造改革の成果があらわれつつあり、27年度は26年度の約2倍の収益 (3億5千万円弱)がありました。
皆様のご協力のお陰であると心よりお礼を申し上げます。
この場をお借りしてお礼を申し上げます。
ただし、稼働率は決して高いとは言えません。逆に考えれば収益をさらに倍増させることが可能であるともいえます。
今年度から返済額が8千万円増加いたしますため、現有資産の有効活用、すなわち稼働の改善をお願いいたします。収益のアップによりまずは介護員の方の待遇改善を行いたいと思います。
稼働率の改善のためには(重要であるため繰り返してお願いしていますが)「挨拶」の徹底化を目指して下さい 。優しい職員になるための第一歩です。
交通費に関して、将来的に必ずガソリン代は値上がりします。昨年新しい支給制度を開始し8月で一年になるのを機に、価格変動に対応した支給制度をあらかじめ設定しておく予定です。
稼働が高かった施設、無事故期間が続いた施設は表彰等を考えおります。
新たに未収金が2千3百万円程見込まれています。関係した職の方においては少額ずつでも回収する方向でお願い致します。
毎日の仕事に関して、われわれがいつものように惰性で行っていることは仕事をしているとは呼べないとのことです。決まった手順で行うものは作業と呼ぶべきであって、仕事と呼ぶためにはそこに心が籠った、あるいは創造的なものが存在しなければいけません。
誠心誠意に向き合うためには?そんな事を考えながら日常業務に対してください。
■平成28年6月
今後の方針について。
われわれは常に向上していかねばなりませんが、当法人はトヨタを目指してはいけません(もちろんこれは不可能ですが)。
不可能であるからというのがその理由ではありません。社会福祉に貢献していく立場にあるからであり、利益を追求する一般の会社とは違う からであります。従って事業を拡大することが一義的な目標なのではありません。
ともすると世の中の会社と医療法人を比較しがちですがこれは正しくありません。高邁な目的意識を持って働いているのがわれわれの立場です。
ただし、そうは言ってもわれわれの給与は高くなくてはいけません。なぜなら「職員の給与」=「患者さんへのサービス向上」 という点は否めないからです。
そこで、現有資産の有効活用、すなわち稼働の改善をお願いする次第です。
現状、稼働率は決して高いとは言えません。
稼働率の改善のためには「挨拶」の徹底化を目指して下さい 。
優しい職員になり、その結果稼働を改善できる第一歩です。
今後とも増収があれば5月に支給したように、夏季や冬季以外に臨時の支給をしたく思っています。
■平成28年7月
我々は患者さまとそのご家族に、十分にご満足いただけるサービスを提供しなくてはいけません。
そこで考えなくてはならないのは、前回書きましたが、「職員の給与」=「患者さんへのサービス向上」 というもので、これはやはり事実であろうと思います。
というのは、先日,内部監査によりある部門の方が職務を遂行していないことが判明いたしました。それなりに有能な方であったと聞いておりますが、おそらく 嘱託雇用になったため報酬の減少となり、その結果仕事へのモチベーションが下がったことも一因になったのではないかと思うからです。
私が理事長をしていて恥ずかしく感じることの一つに「先生のところでは賞与は年間何ヶ月ですか」、と聞かれ3ヶ月に至っていないと言わねばならないことです。
いくら通常の報酬を高めに設定していると言っても,その言い訳は虚しく響きます。
そこで、賞与を1ヶ月分増やすために、① 入院の稼働率を上げる、② デイケアの利用を増やす、③ 余分なヒトは雇わない、④ 余分な車は保有しない、⑤ 節電節水に励む、などにご協力ください。
他にもすることはあるかもしれませんが、当面の目標です。
① から⑤ についての今後の具体的対策は部長会議録をご覧ください。
(千田 金吾 記)