理事長雑感

当医療法人は、新しい局面に対して新たな目標を掲げ、従業員一丸となって着々と準備と実行を進めております。

この整備の段階で、従前の人事考課が十分な客観性をもって行われていなかったことを鑑み、昨年来人事部と現場の代表者により、人事考課方法の改善による新たな取り組みが行われています。

それは、法人各部門の責任者と職員との密なる個別面談を実施し、自己評価、将来の目標などを共有することにより、職員各々のキャリアアップと賞与への還元を目指したものです。

理事長の立場から考えますと、実際のところ職員を客観的に評価することの難しさを痛感する今日この頃です。
その一番の理由は、私共の仕事は数字で測れない要素が数多くあるからです。車を何台販売したか、売買契約をいくつ結ぶことが出来たか、というある意味とてもドライな観点だけで考課することの出来ない領域が、私共の課せられた仕事だからです。

私共の仕事は、「心」と「手」で行われるものだと理事長挨拶の項でも述べました。看護の「看」は、「手」と「目」で出来ているというのは、面白話ではなく本当のことだからです。

そこで今後の人事考課について以下のような考え方を示しました。今後これが具体化していくことが、「幸せ」への近道であると思っています。

その考え方とは、3つの要素で構成されています。それは、

1. ヒトとつながること・・・コミュニケーション

仕事仲間と上手に付き合うこと、患者さんやそのご家族としっかりとつながること、これが幸福に感じる第一歩です。

2. 常に「感謝」の気持ちを持ち続けること・・・カンシャ

普通のことを当たり前と考えず、「親切」に接したときに純粋に感謝する「心」を持つことが大事です。

3. 目の前のことに集中すること・・・コンセントレーション

まさに眼の前にある、今行なっている仕事に最大限の気持ちと技術を集中することで、悔いのない満足感を得ることが可能となります。

以上の3つの要素から、「私たち自身の幸せ」=「患者さんの幸せ・満足」となるための努力をどれだけ行なったかという点を「自己評価と上司からの客観的評価」に組み入れたいと考えています。

かつて医療というのは、きつい、汚い、危険という3K職場といわれてきました。それは否定できない側面がありますが、誰かがやらなければ高齢化社会を支えることができません。私共は、正面から向き合い使命感を持って仕事に取り組んでおります。
(当然それに見合った評価、対価があってしかるべきです。しかしながら全国的にいまだ十分な理解があるとは思えません。当法人はそのブレイクスルーを目指していることは、理事長挨拶に述べたとおりです。)

「自分で自分を見つめ、目的をはっきりと持ち、疑問に思ったことはお互いの意見を出し合い、また意見を言える環境を作り、自分も患者さんもご家族も満足して幸せを感じられる。」
そんな医療法人をこれからも目指してまいります。

その他私の雑感について興味のある方は、浜松医科大学呼吸器内科ホームページの「前科長から」をご覧ください。一部重なるものもありますが。

千田ちだ 金吾きんご 記)