老後の不安を解消するには?

今回の「理事長雑感」は趣向を変えまして、当法人理事長 千田ちだ 金吾きんご が ゲスト出演しましたラジオ番組から、発言を要約してお伝えいたします。

  • 放送局SBSラジオ (静岡放送)
  • 番組名IPPO (いっぽ)
  • 放送日:平成29年8月3日 木曜日(出演コーナー開始時間 09:13)
  • 聞き手:番組パーソナリティー / 大原 裕美
  • ゲスト:医療法人豊岡会 理事長 / 千田 金吾
    (共に敬称略)

大原 祐美(左) 千田 金吾(右)

老後の不安を解消するには?

  • “老後に不安をお持ちでしょうか?”
  • “ご両親が年を取って介護が必要な状態になった時に、介護は自宅でやらなきゃいけないというような、プレッシャーを感じていますか?”

「介護はできる限り自宅でやるべきだ。」というような考え方は、日本特有の美風だろうと思っています。

厚生労働省が、今後は在宅医療・在宅介護を推し進めていきましょうという方向でおり、実際、高齢者の約50%の方が、自宅で人生の最期を迎えたいと考えておられますので、この方針については良いと思っています。

ですが、そうは言っても、実際は介護される側から見ると、ご家族に手間をかけさせたくはないという風に考えている方も、少なからずおられます。先ほどの統計からいうと、半分の方が自宅での看取りを希望しないという風にも解釈が可能で、大事なポイントだろうと思います。

もう一つ。自宅介護での大きな問題点として、介護をするために仕事を辞めてしまい、その後職場に復帰しにくいという、介護離職の問題があります。日本では年間10万人ほどの介護離職があるそうです。

そうした点を踏まえまして私どもの施設が考えていることは、“在宅にするか、施設に入るか”という、その二つの項目を対立させるのではなく、ご本人やご家族が手軽に賢く、我々の施設を利用できるものにしたいという風に考えています。

家庭の事情によっては、「いろんな公的サービスを受けても、ご自宅での介護は難しい。」というような状況は実際ございますでしょうし、ご本人がご家族に迷惑をかけたくないという風に、お考えの方もおられると思います。

“施設”という言葉というのは、非常に垣根を感じさせる言葉だという風に思っておりますが、私たちは施設を“もう一つの我が家”というような位置付けにできればなという風に願っています。

 

そうは言っても、よほど能天気な方でない限りは、老後に不安をお持ちでしょう。
その解決方法は、いろいろあるかもしれません。お金を貯めるとか・・・。

ですが、一番の方法は、老後が無くなれば、老後の不安は無くなるという事になります。

老後というのは仕事を辞めて、亡くなるまでの期間を指すことが多いと思いますが、その期間が限りなく短くなれば、老後の不安が少なくなるという事になります。

「定年以降も働け。」と言うのも問題があるかもしれませんが、ただ、体が許す限りは働いていくのが心身ともにいいのではないかと思っております。

必ずしも フルタイムで働く必要はありません。一日に数時間だけでも仕事をしていっていただければと思っております。

私達の法人ではそういった、永続的な職場を提供していこうと思っております。

2025年問題というのがあり、団塊の世代の方が75歳になるということで、介護の世界では介護クライシスという事が言われております。

ですから、本当にご高齢の方が、ご高齢の方の食事の介助をする。あるいはデイケアの送迎を手伝う。そういった事でも、働き方の一つとなると思いますので、老後を短くする一つの手段であるかなと思っております。

 

One thought on “老後の不安を解消するには?

  1. Pingback: 平成29年度の後半に向かって、「挨拶は仕事」として頑張ろう | 医療法人豊岡会

Comments are closed.